太田一高旧講堂

明治37年（1904）、旧制太田中学校講堂として竣工。国の重要文化財　　　　　　　　　

設計の駒杵勤治は山形県最上郡出身。東京帝国大学建築科で辰野金吾に師事し、

辰野が半年の繰上卒業を認めるほどの秀才だったという。卒業と同時に茨城県に勤

務、現存している太田一高旧講堂（重文）、土浦一高旧本館（重文）、水戸商業高校

（玄関部のみ現存、登録文化財）の他、いくつかの学校建築や県立図書館、警察署

などを明治35年12月〜明治38年3月のわずか２年３か月の在任期間中に設計した。

退職後はほとんど記録に現れることなく、わずか42歳で夭折している。　　　　　　　　

建物内部は旧制太田中学などの資料館となっており、毎年秋に公開される。　　　　.