| ＜池田〜幕別＞ 白糠で迎えた朝は台風の影響による雨。台風から逃れるように西へ。十勝平野中央部の町村を訪ねる。 池田町は十勝ワインの産地。ワイン城を訪ねる。ワイン城は見学できるワイン工場と地下熟成室、資料展示、ショップ、レストラン、ブドウ展示園からなる施設。工場では瓶詰工程が見学でき、熟成室には樽やビンで熟成されるワインが並ぶ。ショップではワインそのものの他、ワインや原料のブドウを使った加工品などが並ぶ。もともと北海道はブドウが生育するには寒さが厳しすぎる土地。そこで最初は山ブドウからワインを造り、通常のブドウを手をかけて栽培、現在は山ブドウとブドウの交配で寒さに強い品種を産み出しているとのこと。ブドウ棚のないブドウ畑からは、雨の上がった帯広の街や十勝平野が一望でき、池田ブドウの輝かしい未来を見るようだった。 幕別町は北海道を代表する菓子メーカー・柳月の柳月スイートピアガーデンを見学。こちらも製造工程を見学できる工場とショップ、体験工房からなり、観光客でいっぱいのショップには、どら焼きなどの和菓子から銘菓・三方六やフルーツゼリー、ケーキまで柳月製のスイーツが並ぶ。その多種多様さに驚く。 ＜中札内＞ 時間が余ったので、十勝帯広空港に近い中札内村の中札内美術村へ。広大な敷地、林の中に４つの美術館と売店、レストランが点在している。それぞれの施設は枕木を敷いた歩道で結ばれ、歩道を歩いていくと木々の間から建物が見えてくるのが楽しい。相原求一朗の北の十名山シリーズをはじめとする絵画作品も北海道らしさを満載。今旅最後の訪問地は十分に満足いくものだった。 |
 ＜おまけ＞ 徳川義親（1886-1976）尾張徳川家19代当主。侯爵、貴族院議員、植物学者。北海道では熊、マレー半島では虎や象を狩るなど冒険好きな人物としても知られた。 梅村多十郎 旧尾張藩士の子として生まれ、八雲町に入植、後に菓子製造業、質屋業、呉服業などを営む。 佐藤義則（1954-）元プロ野球選手。阪急（オリックス）で投手として活躍。通算165勝137敗48セーブ。 松前徳広（1844-69）松前藩13代藩主。旧幕府軍に居城を追われ、逃亡先で死去した。 武田信広（1431-94）室町時代後期の武将。蝦夷地にわたりアイヌの軍と戦い勝利、勢力を固めた。 千代の山（1926-77）第41代横綱。横綱在位32場所、幕内優勝６回。 千代の富士（1955-2016）第58代横綱。横綱在位59場所、幕内優勝31回。53連勝の記録を持つ。 関寛斎（1830-1912）幕末から明治の蘭方医。徳島藩典医等を経て町医者として庶民の診療に尽力。後、北海道の開拓に全財産を投入した。 相原求一朗（1918-99）洋画家。埼玉で生まれたが、冬の北海道の詩情を描いた。代表作に「原野」など。 以上、北海道道南４泊５日、いろいろな面での北海道らしさを味わうことができました。行程表と経費内訳を参考にどうぞ。 |
